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2019年2月13日水曜日

パンフレットに載らない?!えんぶり見るなら「きたむら茶屋」で決まり!福田上えんぶり組2019

南部地方えんぶりダイジェストその1
南部町の「きたむら茶屋」で福田上えんぶり組の公演が行われました。
今年2月に行われた南部地方えんぶりで見た福田上(ふくだかみ)えんぶり組の皆さんの表情をダイジェストでお届けします。
初回の今回は、なんとパンフレットやホームページには載ることのない秘密の公演をご紹介。
南部町(旧福地村)の古民家を再利用したお店「きたむら茶屋」での公演の様子をレポートしていきます。
雪が程よく積もってとっても良い雰囲気でしたよー!

蕎麦とあんぱんと甘酒と、えんぶり。
今年の南部地方えんぶり初日は前日にたくさんの雪が積もりとっても良い雰囲気!あまりにも寒いので僕は早朝の奉納はパスして、一斉摺りから参加しました。
午後はいつも楽しみにしている福地の「きたむら茶屋」へ。
ここでは毎年地元福田上えんぶり組の公演が行われます。


地元ということもあり和気藹々とした雰囲気の中で行われるえんぶりは、とっても特別な時間。
まずはコタツに当たって、お蕎麦を食べて、30分ほどお昼寝タイム・・・・。


朝の一斉摺りで写真を撮りまくったので、その反動で本当に心地よくお昼寝させていただきましたっ!

きたむら茶屋のえんぶり公演は、毎年南部地方えんぶりの初日の午後に行われています。
入場料は無料ですが、飲食店なので、自慢のお蕎麦や、名物の殿様アンパン、お茶などをいただきながらゆっくり過ごしましょうね。
あ・・・・・蕎麦食って寝ちゃったら、あんぱん食べるの忘れてた・・・クソッ。


そして、えんぶりの公演を観た後は、組の方に「ご祝儀」をお渡しするのもお忘れなく。
ご祝儀袋はお店で用意してくれています。相場は・・・本当に気持ちで良いと思います。僕もお財布の中から無理のない金額を出しました。このご祝儀がえんぶり組の活動資金となります。
ご祝儀をお渡しすると、縁起の良いお札をいただくことができます。
えんぶりは神事ですから、何かご利益があるかも。お家に持って帰って、壁や冷蔵庫に貼っておきましょう。

古民家で見るえんぶりは、とっても特別。昔はこうやって地域の人たちがえんぶりを楽しんでいたんでしょうね。


「囃子も舞も、福田上」

そしていよいよやってきました!福田上えんぶり組!!
「囃子は福田上」と言われるほど、多くのファンを抱える福田上えんぶり組。


福田上えんぶり組さんにお世話になる様になって早7〜8年が経ちますが、えんぶり歴30年以上のメンバーの方のお話によると、「昔から福田上はお囃子に力を入れていた」と言います。


アドリブを効かせた威勢がよく軽快な太鼓。
軽やかでまるで華麗な蝶が宙を舞うかの様に耳に入ってくる笛。
甲高く空気を切る手平鉦。
まるでジャズのセッションの様に心地よく極寒の空気に響き渡る福田上のお囃子は、他のえんぶり組とは明らかに一線を画すクオリティです。(というと、他の組の方に怒られるかもしれませんが・・・。)


そして、祝福芸を披露する子供達も落ち着きがあって、一つ一つの動きを丁寧に舞っている印象。


恵比寿舞を担当しているこの子は、去年までは松の舞などを担当していました。


今年初めて恵比寿舞をやったとは思えないほど、こなれた手の動き、不安を感じさせない安定した表情。


今年は恵比寿舞が代替わりしたと聞いていたので、どうなるのかとワクワクしていましたが、良い意味で本当に裏切られました。


この子はきっと、素晴らしい太夫に成長すると思います・・・!


大黒舞。大きなお姉さんも入れば、小学生の女の子もいます。



みんなキリッとした表情で、ぴったりと息のあった舞を披露していました。本当に綺麗に揃ってましたねぇ!


大人も負けてはいません。玉すだれを披露するこちらの男性も。慣れた手つきで簾を操り、観客をぐいぐいと引き込みます。


簾を釣竿に見立てて鯛を釣る場面では、小さなアシスタントがお手伝い。鯛をササッとくくりつけて・・・見事、可愛らしい鯛が釣れました!


福田上のえんぶりは、2月だけではない。

では、なぜここまでハイクオリティなのか。
多くのえんぶり組が1月下旬から2月上旬にその年のえんぶりの練習を開始するのに対し、福田上は年間通して月に1回練習を開いています。


地元南部町福田地区の小中学生と大人たちが地域の集会所に集い、細かいところまでしっかりと指導。
月1回練習しているので、南部地方えんぶりや八戸えんぶりが近づいてきても毎日ではなく、毎週1回だけ水曜日に練習しているそうです。


その成果として、今年初めて太鼓をやったという新人のメンバーの方が、まるでベテランの様に太鼓を披露している姿も見ることができました。

そして、地元福田の「きたむら茶屋」では、本当に間近で、地元の雰囲気を感じながら福田上えんぶり組の公演を見ることができます。
南部地方えんぶりのパンフレットやホームページには載らない、ちょっと特別な公演をご紹介しました。
えんぶりは農閑期の田植踊を起源するという説もありますから、田舎ののんびりとした雰囲気で楽しんでこそ本当の姿が見られるというものなのかもしれませんね。




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