終わりの見えないコロナ禍の影響で、2021年に続いて2022年も「八戸えんぶり」の中止が決まりました。今年、青森県では1月上旬から感染が急拡大し、1ヶ月以上にわたって歯止めがかからない状況が続いています。2年にも及ぶコロナ禍は、地域の人々が守り続けてきた伝統文化の継承にも暗い影を落としました。
八戸えんぶりは、30組ものえんぶり組が各地から集う、県南地方最大のえんぶり行事。えんぶり行事をめぐっては、長者山新羅神社が昨年10月の時点で神事を行わないことを決めていました。年が明けてからの感染拡大を受け、1月中旬には南部町剣吉の「南部地方えんぶり」がいち早く中止を決め、その後は「八戸えんぶり」の動向が注目されていました。