「剣吉えんぶり組」が
八戸市公会堂えんぶり公演に初出演します
2月17日から20日まで行われる県南最大のえんぶりの祭典「八戸えんぶり」。2018年は33組ものえんぶり組が県南各地から参加します。八戸えんぶりの前哨戦とも言える「南部地方えんぶり」の中心地、旧名川町剣吉地区。ここには「剣吉えんぶり組」があります。
この剣吉えんぶり組が、今年初めて八戸市公会堂で行われる「えんぶり公演」に出演します。出演は2月18日(日)の午後1時から。(前売900円/当日1000円。全席自由。12時開場)
旧名川町は「南部手踊り」の発祥の地。名川ならではの演目が楽しめる、特別な公演になりそうです。
この記事では、練習の様子や南部地方えんぶりの様子を交えながら剣吉えんぶり組の魅力をお伝えします。
時に厳しく、そして最高に楽しく。
1月下旬、剣吉えんぶり組の宿(練習場所)にお邪魔すると、子供たちへの指導が行われていました。
剣吉えんぶり組は30代の若手達が引っ張っている元気な組で、子供達への指導もとても熱心に取り組んでいます。みんなが仲良く楽しく取り組みながらも、手先にまで気を配った指導には本当に感心させられました。
上の写真は人生の大先輩の手ほどきを受けている様子。
少人数ながらも、幼児から大ベテランまでの年齢層が揃っており、世代から世代への継承の様子を肌で感じられる組でもあります。剣吉の地域柄もあってでしょうか、みんなとても仲が良く強い信頼関係で結ばれているのだなと感じました。
ダイナミックで、絵になる摺り
えんぶりは、烏帽子をかぶった太夫の動きがゆっくりとした「ながえんぶり」と、動きの激しい「どうさいえんぶり」があります。ながえんぶりを継承している組は数組しかありません。そして太夫達の舞のことを「摺り」と呼びます。
で、この剣吉えんぶり組は動きの激しい「どうさいえんぶり」。どうさいえんぶりと言っても組によって摺りのスタイルは大きく異なり、それがえんぶりの面白さの一つでもあります。
剣吉えんぶり組の摺りは、一言で言うと「ダイナミックで絵になる摺り」。写真を撮る人間の目線でいうと「シャッターチャンスが多い摺り」となっています。
大きな鳥が翼を広げるように、左右に大きくバサバサと体を揺らす様はとても迫力があります。そして、3人の太夫が外側を向いて摺ることが多いので、太夫達の厳しい表情が見られるのも特徴だと言えます。
手踊りの里ならではの大黒舞
旧名川町といえば「南部手踊り発祥の地」。南部町のウェブサイトをみると、「数百年も前から受け継がれてきた」とされています。
毎年9月8日から10日まで行われる「名川秋祭り」では、地元人たちが製作した山車の上で手踊りが披露されたりするそうです。(実は僕、まだ行ったことがありません。)
そういった地域柄もあって、剣吉えんぶり組では子供達が舞う「大黒舞」を南部手踊りの名人の方が指導しているそうです。
八戸えんぶりの参加を記念して取り入れた「餅つき」
剣吉えんぶり組は、八戸えんぶりに参加するようになってまだ10年未満。
八戸えんぶりに参加するようになった6年ほど前から、「餅つき」という演目を新たに取り入れて八戸えんぶりのみで披露しているそうです。
この演目は、数人が臼を囲んで餅をつくというもの。
南部地方えんぶりでは披露されない「餅つき」の演目。ぜひ八戸えんぶりで多くの人たちに見て欲しいですね。僕もまだ見たことがないので、写真はありません・・・!(当日のメンバーの状況によって披露するかどうかが決まるそうです。)
そしてもちろん、恵比寿舞にもご注目
忘れてはならない恵比寿舞。剣吉えんぶり組の子供達は、とても真剣な表情で舞を披露してくれます。そしてこの組はお囃子がとても元気があるので、観客も手拍子や感性をあげ、一体感のある空間が広がります。
どの組にも言えることですが、日頃の練習の成果を一生懸命に披露する子供達の姿はとても感動的。
ぜひ剣吉えんぶり組だけの魅力を、皆さんも見つけて見てくださいね。
えんぶり公演初出演の剣吉をぜひご覧ください!
僕は八戸市民なので、南部町のえんぶり組の皆さんと繋がる機会が多くありません。そんな中で、南部地方えんぶりのお膝元の組である剣吉えんぶり組の宿にお邪魔したり、色々とお話を伺えたことは本当にラッキーでした。
剣吉えんぶり組は、今年の八戸えんぶりで「えんぶり公演(八戸市公会堂)」に初出演します。
名川地区ならではの大黒舞や餅つきなど、他の組との違いを、ぜひ公会堂で感じ取ってみてください。
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