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2015年12月18日金曜日

東京ディズニーランドに50回通った僕が初めて本場アナハイムのディズニーランドを訪れて感じたこと。

本場アメリカのディズニーランドに行ってきました。
長年の夢がやっと叶いました。
東京から飛行機に揺られること約10時間。
初めて踏んだ異国の地面。胸いっぱいに吸い込むロサンゼルス国際空港の空気。
現地の乗合タクシーに乗り換えて1時間。やっと辿り着いた、アナハイムの地。

目的地は、「ディズニーランドリゾート」。
ここは、フロリダ、東京、パリ、香港と、世界各国に点在するディズニーリゾートの原点。
この場所の成功がなければ、東京ディズニーランドは誕生しませんでした。
いわば「総本山」とも言える場所です。

東京ディズニーリゾートのファンになって10年以上が経ち、滞在回数は凡そ50回をほどの僕。
人生で初めて、アメリカのカリフォルニア州アナハイムにある「ディズニーランドリゾート」に行ってきました。
1955年の開園からちょうど60年。節目を迎えた本家本元「ディズニーランド」で感じたことを綴っていきたいと思います。

あ、長文ですので文章を読むのはちょっと、、、という方は写真だけだけでも見てください♪
今回は本腰を入れて撮影してみましたっ★
ここはディズニーテーマパークのふるさと。
ウォルトディズニーが遺した、夢の世界。

東京ディズニーランドがオープンした1983年から遡って28年前、1955年7月、カリフォルニア州アナハイムの地に”ディズニーランド”が誕生しました。
今からなんと60年も前のことです。
ウォルトディズニー自らが手がけた最初で最後のテーマパークです。


2016年にオープンする上海ディズニーランドも含めると、世界には12のディズニーテーマパークがあります。
ここ、アナハイムのディズニーランドは、いわばウォルトディズニーの「遺作」。
この場所を訪れる世界中の人たちに夢や感動を与えるとともに、世界各国に点在するディズニーリゾートに常に影響を与え続けている場所とも言えると思います。

早朝のエントランス。ここから夢の時間が始まります。

ウォルトの足跡が、今でも。
園内に入ってすぐの消防署の2階には、今もウォルトディズニーの部屋があります。
開園から60年経った今でも、ウォルトは訪れる人々を見守っています。
ウォルトの部屋の窓にはクリスマスツリーが飾られていました。
生前、ウォルトはこの窓から訪れる人たちの表情を眺めていたのでしょう。
外側から見る窓の向こうにウォルトの眼差しを感じ、胸が熱くなりました。

ここはディズニーランドの「伝統」を守る場所。
小さくて古めかしい"クラシカル"なディズニーランド。

初めて訪れた本場ディズニーランド。
のちにオープンしたウォルトディズニーワールド、東京ディズニーランド、ディズニーランドパリ、香港ディズニーランドや、2016年にオープンする上海ディズニーランドの原点となった場所です。

園内に入って感じたことは、小さくて、古くて、可愛らしい、どこか田舎くさい雰囲気のあるディズニーランドだな、ということです。
立派で都会的な東京ディズニーランドに対して、こちらはのんびりとした田舎の空気が流れています。


メインストリートを抜けて、お城へ。
ディズニーランドのシンボルといえば、やっぱり立派なお城です。
アナハイム、パリ、香港には「眠れる森の美女」のお城が、
フロリダと東京には「シンデレラ城」があります。

こちらは、おなじみ東京ディズニーランドの写真。
東京ディズニーランドは立派なアーケード街「ワールドバザール」を抜けると、向こうにはとても大きくて立派なお城「シンデレラ城」がそびえ立っています。
▼東京ディズニーランド▼
東京ディズニーランドのシンデレラ城。日本のディズニーファンならすっかり見慣れた、親しみ深い景色ですね。
対して、本場アナハイムのディズニーランド。
ウォルトディズニーが育った田舎町「マーセリン」を模した商店街「メインストリートUSA」を抜けると、
小さくて可愛らしいお城「スリーピングビューティーキャッスル(眠れる森の美女の城)」が目の前に現れます。
高さは約25メートル。東京は51メートルですから、およそ半分ですね。

▼本場ディズニーランドのお城▼
インターネット上で幾度となく見ては「早くこの目で見たい!」を思っていたお城。
メインストリートUSAの向こうにこのお城が見えた時、無意識のうちに涙が溢れてきました。
東京ディズニーランドのワールドバザールも、ディズニーランド(アナハイム)のメインストリートUSAも、ウォルトが幼少期を過ごした育ったミズーリ州マーセリンの町並みをヒントに作られました。
東京とアナハイムの違いは、古き良きアメリカの田舎町の情緒を残したアナハイムのメインストリートUSAに比べて、東京はその面影を残しつつも建物を都会的に大きく豪華な造りにしているという事です。
そして驚いたことに、ミズーリ州マーセリンには「メインストリートUSA」という同名の商店街があるそうです。
本場ディズニーランドのメインストリートUSAの町並みはこのマーセリンのメインストリートUSAの町並みに寄せて作っているそうで、この場所を訪れる人々はウォルトディズニーの足跡をたどりながら夢の世界へと入っていくのですね。 

夜のメインストリートUSA。
ちなみにマーセリンまでの行き方ですが・・・最寄りのカンザスシティ国際空港やセントルイス国際空港からレンタカーで2~3時間ほどだそうです・・・。公共交通が無い!遠いなぁ。
東京(成田・羽田)からの直行便が無いので、アメリカ国内で乗り換える必要があります。 

アトラクションにウォルトディズニーの存在を感じる。
今回の旅では、スプラッシュマウンテン、スモールワールド、スペースマウンテン、スターツアーズ等、東京でもおなじみのアトラクションにも乗りました。
中にはウォルトディズニーが直接手がけたアトラクションも多数。
内容も東京とはだいぶ違うものも多かったです。

50年前にウォルトディズニーが作った、スモールワールド。
it's a small world.
外観は東京とほぼ同じですが、壁は真っ白でした。
アトラクションの内容はテーマ性こそ東京と同じですが、人形の動きやが東京より古く感じられ、アトラクション内の空間の広さは東京より若干狭く感じられました。
こちらのスモールワールドは、1964年にウォルトがニューヨーク世界万博のために作ったオリジナル版。万博終了後に移設されたのだそうです。なんと今年で51年も経つという古いアトラクションです。
その後、世界中のディズニーランドに同名のアトラクションが作られています。

こちらは東京のit's a small world。
デザインが一緒ですね♪

そしてクリスマスの時期はご覧のようにカラフルな電飾が!
東京のライトアップとは一味違い、とっても綺麗でした。
僕はこのアトラクションにディズニーランドの精神が凝縮されていると思います。
大人も子供も、人種も関係なく、世界中の人々が手を取り合って笑顔になる・・・
ウォルトがディズニーランドに込めた精神が、60年経った今でも変わらずに存在しています。
そしてその精神が、世界各国のディズニーランドでもしっかりと受け継がれている。
何て素晴らしいことでしょう!

ウォルトが直接手がけたスモールワールドは、ここだけ。
アトラクションからもウォルトディズニーの存在が感じられます。
60年の歴史に、目頭が熱くなる。
ウォルトディズニーに捧げられた、壮大な規模のショー。
今回の旅の一番の目的は、60周年を記念した二つのショーを見ることでした。

一つは、ディズニーランドの花火とプロジェクションマッピングのショー「Disneyland forever」です。

Disneyland forever
こちらは今回の旅での僕の感動を凝縮した一枚。
Disneyland foreverとは、日本語にすると「ディズニーランドよ永遠に」となるでしょうか。
このディズニーテーマパーク最大規模の花火のショーのテーマは、「ディズニーランド」そのもの。
「既存の遊園地では子供たちが楽しそうにはしゃいでいる横で、大人たちはただポップコーンを食べてその様子を見ているだけ・・・。」
という光景に、「大人も子供も楽しめる場所を作れないか」と思い立ったウォルト。
そして完成したのが、ディズニーランドでした。
失意のどん底で生まれたミッキーマウスと共にたくさんの映画作品を作り出し、その後それらの作品は、世界中のクリエイターやディズニーファンに大きなを与えました。
ディズニーランドはそのを現実世界で追体験できる場所。


この小さなお城や、メインストリートUSAの壁には、ウォルト自身の姿や素晴らしいディズニー作品の数々が映し出され、
そしてそれらの作品の成功を祝うかのように、大輪の花火がディズニーランド上空に花開きます。
〜ディズニーランドよ、永遠に〜
この壮大なショーからは、ウォルトの精神を受け継いだ人々の強い決意と誇りを感じます。

メインストリートUSAから見たDisneyland forever。商店街の壁にもプロジェクションマッピングが投影され、360度、ディズニーの世界に包まれます。
「アナと雪の女王」のシーンでは、エルサ女王の歌うLet it goに合わせて雪が!
大きな歓声が上がっていました。

World of color : Celebrate!
そしてもう一つは、ディズニーランドの向かいにあるもう一つのテーマパーク「ディズニーカリフォルニアアドベンチャー」の噴水のショー「World of color:Celebrate! The wonderful world of Wait Disney」です。
世界最大規模の噴水ショーとも言えるこのショー。
電飾によって七色に輝く噴水と、それはそれは巨大なウォータースクリーンに映し出される映像。
超広角レンズでも収めきれないほどに広がる「色と映像が織りなす世界」。


このショーは、今回の旅で一番見たかったショーです。
古めかしいWorld of colorのオープニング曲が流れた瞬間、噴水よりも先に僕の涙腺から涙が噴出。
そしてその後繰り広げられるカラフルで美しいディズニーの夢の世界!
ミッキーマウスの誕生から、白雪姫、ピクサー作品、ディズニーランドの歴史、そして近年の「アナと雪の女王」や最新作「スターウォーズ/フォースの覚醒(※)」に至るまで、ディズニーの全てを30分で一気に振り返ります。
※スターウォーズを製作しているルーカスフィルムは、現在はディズニーの傘下に入っています。


涙で前が見えないほど感動したショーでした。
この記事を書いている今でも涙が流れてくるほどです。
ショー中は、ディズニー作品の映像に加えて、ウォルトが遺した言葉の数々や、ウォルト自身の肉声、そして1955年7月にディズニーランドがオープンしたその日のウォルトの姿が映し出されます。
この感動は、東京ディズニーランドの「ワンス・アポン・ア・タイム」や、東京ディズニーシーの「ファンタズミック!」をも優に超えます。


ディズニーランド・・・嗚呼、ディズニーランドよ・・・。
もう、言葉にならない。
60年以上前、ウォルトやウォルトに賛同した人々が描いた"夢の世界"は、今も変わらずにここにある。
ミッキーマウスに"ディズニー"の未来を託し、この世を去っていたウォルトディズニー。
ディズニーカリフォルニアアドベンチャー内の高級レストラン「カーセイサークルレストラン」。
ここにはウォルトの足跡を辿る思い出の写真の数々がいたるところに飾られています。
ここ、ディズニーランドリゾートで、僕はウォルトディズニーの変わらない精神と、それを受け継いだ人々の常に進化を求めて変化し続けていく姿勢を感じました。


ミッキーと共に歩んだ、60年の日々。
この60年の間にフロリダ、東京、香港、パリ、そして2016年の上海の順に、「ディズニーランド」は世界各国に広がりました。
僕は東京ディズニーランドに深い思い入れがあるので、一言言わせていただくと・・・

東京ディズニーランドは、世界で初めてアメリカ国外に作られたディズニーランドです。
東京は世界のディズニーランドで唯一、ディズニー直営ではありません。
アナハイムのディズニーランドに感銘を受けた日本の企業、株式会社オリエンタルランドの人たちが、「日本にディズニーランドを!」とディズニーに熱いラブコールを送り、ディズニー側の「NO!」という返答にもかかわらず全ての資金を日本で出すことを条件に「YES」と言わしめました。
当時最も尽力した故高橋政知社長は、毎晩のように地元浦安の人々とお酒をかわし、やっとの事で地元の理解を得ました。

そして完成したのが
「東京ディズニーランド」です。

東京ディズニーランド
僕はアナハイムのディズニーランドを訪れるまで東京ディズニーランドの近年の運営に批判的でした。
しかし今は、少し考えを改めました。
ディズニーファミリーではないオリエンタルランドの人々が、ディズニーの精神を隅から隅まで学ぶことは並大抵の努力ではできないことだと思います。
オリエンタルランドの人々は、ディズニーの精神を隅から隅まで学び、そしてさらにそれに日本人ならではの細やかな気配りやおもてなしの精神を吹き込みました。
接客やスペシャルイベントの完成度の高さなど、細やかな気配りが施された東京ディズニーランドは、アナハイムにはない素晴らしさがあると思います。

東京ディズニーリゾートに通ってもう10年以上が経ちます。
アメリカのエンタテインメントの精神と日本のおもてなしの心が宿った東京ディズニーランドの素晴らしさに、今やっと、気づきました。

東京ディズニーランド
そして今回、ウォルトディズニー自身が作り上げた本場ディズニーランドで、この場所が世界に与えた底知れない夢のパワーを強く感じました。


ウォルトディズニーは、
「夢見ることができるなら、それは必ず叶う」
「ディズニーランドは永遠に完成しない。世界に想像力がある限り、成長し続ける」
という言葉を私たちに遺しました。


夢や魔法は空想のもので、ディズニーランドはその空想の世界を体験できる場所・・・。
しかしウォルトディズニーは、世界中の人々に夢見ることの素晴らしさを伝えるために、並々ならぬ努力と強い精神でこの場所を作り上げました。
夢と魔法の世界を作るために、厳しい現実と真っ向に戦ったのです。


僕は、この場所で体験できることのすべてにウォルトの「まっすぐに追い求めれば、夢は必ず叶う」というメッセージを感じます。
だからきっと、この場所で体験できることは一見空想ではあるけれど、それはウォルトが現実と戦って完成させたということを考えれば、空想だけで片付けられるものではないとも感じます。
本場ディズニーランドは、ウォルトの人生を追体験出来る場所でもあるのかもしれません。


ぶっちゃけ僕はあんまり稼ぎが良くないので、海外旅行なんてそう簡単に行けるものではありません。
そして初めての海外旅行に一人で行くなど、無謀とも思えることでした。
今回の旅は、勤務先の専務や先輩方、後輩の理解を得て実現することができました。
本当に深く深く、感謝の気持ちでいっぱいです。
開園60年の節目にこの場所に来ることができたことを、本当に嬉しく思います。
アナハイムではまだまだ見ていないものがいっぱいです!
一人のディズニーファンとしてこれからも東京ディズニーランドを愛し続け、通い続けて、そして近い将来また必ず、アナハイムの地を訪れます。


今回の旅でまた、ディズニーへの思いが強くなりました。
ありがとう。


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