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2022年5月17日火曜日

静まり返ったお祭り大国青森に、光を。テレビ出演のお知らせ。



青森県のお祭りを取り上げるテレビ番組に出演することになりました。
少しずつ生活がもとに戻り始め、海外からの旅行者受け入れ再開に向けた動きが始まるなど、世の中は「アフターコロナ」を見据えた方向へと舵を切り始めています。
この2年、青森県ではイベントやお祭りが相次いで中止。静まり返った「お祭り大国 あおもり」に熱気を取り戻そうと、下北・南部・津軽それぞれの地域の祭り関係者が頭を悩ませています。

そんな中で、NHK青森放送局では、月に1回ほど放送している「発見!あおもり深世界」で2年の沈黙を経た青森の祭りを特集する回を放送するそうです。
日本が世界に誇る「青森ねぶた祭」や、県内の祭りで唯一のユネスコ無形文化遺産に指定されている「八戸三社大祭」など、例年8月に行われている青森県内各地の祭りを取り上げ、県民の思いを共有しようというもの。

祭りの思い出を写真で共有

NHK青森放送局では現在、県内各地のお祭りの写真を募集する企画「集まれ!祭りびと ~みんなで作る モザイクアート~」を展開しています。
今回の「発見!あおもり深世界」は、青森の祭りに関わる県民を取り上げるというもの。
5月20日に放送される「発見!あおもり深世界」で、僕は八戸三社大祭の写真を撮り続けてきた人間として取材を受けました。


いつも撮影させてもらっている「鍛冶町附祭若者連」のメンバーの皆さんと共に、鍛冶町の消防屯所に集合。テレビカメラが回る中で皆さんが自由に語り合い、お祭りの写真を一緒に眺めながら「祭りの思い出」を共有しました。

令和4年5月20日(金)午後7時30分〜8時13分
NHK青森放送局(総合)で放送
再放送日未定

NHKプラス配信
5月23日(月)午後〜6月3日(金)午後8時13分まで

恋しくなかった。

写真を見るまでは。


今年、「青森ねぶた祭」や「弘前ねぷたまつり」は、感染対策を講じたうえでの開催を決定。五所川原立佞武多は、開催の方向で調整している模様です。
南部八戸の「八戸三社大祭」は、中心街で行う神輿や山車の行列を中止し、神社での神事が行われます。
正直、行列がなかった2年間を振り返って「祭りが恋しかったか」と思えば、そうではなかったように思います。最初は寂しさを覚えましたが、長引くコロナの影響で少しずつ自分の心が祭りから離れているように感じることもありました。時というものは、本当に怖いものです。


「祭りは楽しかった」と、気づけた

今回のNHKの取材は、「お祭りの写真を見ながら思い出を振り返る」というもの。
その中で気づいたのは、「祭りは楽しかった」「みんな、キラキラしていた」という至って当たり前のことでした。
この2年は、足踏みすることしかできませんでした。気軽に連絡を取って酒を交わすことにも罪悪感を覚えるようになりました。物理的な距離が仲間意識を薄れさせ、ちょっとしたことによって誤解が生じることもありました。


しかしこうして一つの場に集まり、それぞれの思いを共有したとき、小学5年の男の子も、70代のベテランも、そしてただただ写真を撮るばかりだった僕も、テレビカメラの前で少しばかり涙が流れたのでした。


みんな祭りが好きで、ひとりひとりの心と行動こそが、祭りを支えてきたのです。
そしてその行動の一つ一つが、実に尊いことだったのです。
そのことに気づけた時間でした。

世代を超えて時間を共有したことが、

最も尊かった。

この2年、八戸三社大祭では神事が執り行われきたとはいえ、山車制作や郷土芸能の練習などといった市民の文化的な活動が制限されたことは、実に苦しいことでした。祭りがなくても季節は巡り、祭りがなくても人々は暮らしていけるのかもしれません。しかし一方で、祭りはその地域を愛し、歴史への理解を深め、その思いを共有する機会でもありました。そして祭りは、その地域の文化や歴史を物語る「地域のアイデンティティ」でもありました。
祭りは、世代を超えた交流の場。子供たちにとっては、年に一度の楽しい時間であり、社会性を育む場でもあったのです。


これまで何気なく撮影してきたお祭りの写真。コロナを経て改めて山車組の皆さんと写真と眺めていると、写真の中の日々が「戻ってこい」と言っているように感じられました。
今回のNHKの取材は、祭りが恋しく思えた時間でした。

NHK青森放送局の「発見!あおもり深世界」。
ぜひご覧ください。


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