中居林えんぶり組の門付に同行させてもらいました。
八戸えんぶりが終わって、ひと段落。早いものでもう3月になりました。
ですが、当ブログのえんぶり特集はまだまだ続きます。3月いっぱいえんぶり特集ができちゃうくらい写真がわんさかパソコンの中に・・・。
(こんなに写真ばっかり撮っていつ公開するのかしら、私。)
今回は、中居林えんぶり組の「門付(かどつけ)」に同行させていただきました!
えんぶり組は、地域の誇り。
これまで幾つかのえんぶり組の活動を拝見してきましたが、どのえんぶり組も地域を大切にされていて、地域と共に歩んでいるんだなと感じる場面があります。
そして、誇りを持ってえんぶりに取り組んでいるのだと感じます。
その活動の一つが「門付(かどつけ)」です。
今回は一番大好きな中居林えんぶり組さんの門付に同行させていただきました。
門付によってえんぶりが禁止された?
「門付」とは、えんぶり組が地域の家々や商店を回ってえんぶりを披露する活動です。
門付が始まったのは明治の時代と言われていて、当時の八戸藩はこの行為が「いかがわしい」としてえんぶり自体を禁止したそうです。
当時の人からすると、じょーだんじゃない!って感じの出来事だったと思います。たぶん。
大沢多門が頑張った。
でも、地域の人々にとって「えんぶり」は年に一度の大切なお祭り。お米がいっぱい採れるように祈る大事な大事なお祭りです。
そこで、当時の有力者大沢多門(おおさわたもん)が、えんぶりを復活させるために尽力し、そのおかげでえんぶりは現在まで続いてきたとされています。
(ということを、僕も最近知りましたっ!にゃは★)
今でもえんぶり組の皆さんは、当時と同じように地域の家々を巡って門付の活動を行っています。
門付は、地域との強いつながりを感じさせる、そんな場面です。
えんぶりの復活エピソードを知ってから門付をみると、当時にタイムスリップしたような気分になります。
地域の人たちもえんぶり組が来るのを楽しみにしていて、ご祝儀を用意して待っている家庭もあるそうです。
このご祝儀が、えんぶり組の活動資金の一部になるわけですね♪
この日は地元中居林地区の門付。
宿(練習場所)を出発してすぐの場所にある金比羅大権現に、子供たちが深々とお辞儀をしているのが印象的でした。
いつもは市役所前などで見るえんぶり組が、近所の家の玄関の前や庭でえんぶりを披露している様子はとっても新鮮!
でも、これこそえんぶり組の本当の姿。地域を大切にしているんだなぁと強く感じる場面です。
写真はカッコよく撮れたお囃子の皆さんの一枚。
なんだか特撮のヒーローのように見えました。
近所にお囃子の笛や太鼓の音色が響き渡ると、なんだかワクワクしてきます♪
笛の音って、心地よいんですよね〜!!
「ニンニクと烏帽子」の一枚。
この日の門付は10件ほどだったでしょうか。
途中、門付をした家のお庭でちょこっと休憩タイム♪
烏帽子もちょこっと休憩です。ニンニクの臭いがつかないか心配・・・。
こどもたちと仲良くなりました〜★
僕もお菓子とコーヒーを頂いちゃいました〜!!
休憩が終わってまた地域を巡ります。
いつもは大黒舞を披露してくれるお兄ちゃんは、今日は恵比寿舞でした。
とっても上手で感動しちゃった★
地域とのつながり
今回ご紹介した門付の他にも、福祉施設や学校などでの披露、そして子供達への指導などを通して地域と深く関わることで、えんぶり組は成り立っているんだなぁと深く感じました。
中居林地区の中居林小学校には、「えんぶり部」があるそうで、地域を挙げてえんぶりを受け継いでいるんですね!
こういう伝統文化を地域単位でしっかり受け継いでいる八戸って、本当、いい町だと思います。
華やかでとても格好良いえんぶり。
門付をされる皆さんの姿を見て、ますますえんぶりが好きになった1日でした。
中居林えんぶり組の皆さん、ありがとうございました!
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