写真家 田附勝さんの写真展「魚人」を観てきました。
大好きな写真家 田附勝(たつきまさる)さんの写真展「魚人(ぎょじん)」が、八戸ポータルミュージアムはっち で行われていました。
残念ながら2月末で終了してしまいましたが、じっくりと鑑賞してきた感想をお伝えします♪
アニキが命がけで撮った、八戸の浜の暮らし。
田附勝さんは、2011年に写真集「東北」で、木村伊兵衛写真賞(きむらいへえしゃしんしょう)を受賞されています。
何年もかけて東北各地を回り、そこに住む人々と深い人間関係を築きながら撮影した写真が収められた衝撃的な写真集です。
そんな田附勝さんが、はっちで2014年春から始まったアートプロジェクト「はっち魚ラボ(ぎょらぼ)」の一環で、八戸に点在する小さな漁港を撮影。
八戸の浜の人々と信頼関係を築きながら撮影を続け、この写真展「魚人」で作品として発表しました。
写真展は2015年1月24日から2月22日まで開催。僕も何度か足を運びました。
副題は「命と命が交わる場所で」。八戸に点在する小さな漁港の人々が、命がけで魚と向き合い、生活している姿を捉えた写真展でした。
そんな田附勝さんが、はっちで2014年春から始まったアートプロジェクト「はっち魚ラボ(ぎょらぼ)」の一環で、八戸に点在する小さな漁港を撮影。
八戸の浜の人々と信頼関係を築きながら撮影を続け、この写真展「魚人」で作品として発表しました。
写真展は2015年1月24日から2月22日まで開催。僕も何度か足を運びました。
副題は「命と命が交わる場所で」。八戸に点在する小さな漁港の人々が、命がけで魚と向き合い、生活している姿を捉えた写真展でした。
写真を撮るためにそこに行くのではない。
撮影は、2014年5月からスタート。田附さんは毎月車で八戸に通いました。
車種は、青のかっこいいスバルR2!!なんと軽自動車で東京と八戸を行き来したのです!
撮影は、今年(2015年)の春まで続くそうです。
八戸の浜の「魚」と「人」に会うための長旅です。
「個人」としての魚を見て欲しい。
田附さんの魚の写真は、まるでポートレートのように格好いいです。まるで何かを訴えているかのよう。
今回の写真展「魚人」では、人々の姿はもちろんのこと、魚の顔や一部分を切り取った写真が大きく展示されました。
田附さんは「個人としての魚を見て欲しい」とおっしゃっていました。
魚が個人?アニキが撮ったお魚ポートレート。
僕は魚を「個人」と捉えることなんて、今まで一度もありませんでした。
スーパーや水族館でしか出会わない、ある意味で「ただの食べ物」みたいな感覚で見ていました。
スーパーに当たり前にある魚。ありがたみもありませんでした。
しかし、田附さんの写真からは、魚も人間と同じように一体一体違って、そこにはちゃんと「命」が宿っている。
そして人間たちは、その命をいただいて生活している・・・。
そういう光景が、八戸の漁港では毎日のように繰り返されているんだ・・・。
と言うことが伝わってきました。
八戸の漁港は、まさに「命と命が交わる場所」です。
そして、魚という存在がいかに大きいものなのか、田附さんの写真からジンジンと伝わってきました。
スーパーから買ってきた魚には必ず人間と出会った瞬間があります。
そして人間に囚われた魚には「命を諦めた瞬間」があるのかもしれません。
そういった意味で、すべての魚には人間と同じストーリー(人生)があるのかもしれません。
車種は、青のかっこいいスバルR2!!なんと軽自動車で東京と八戸を行き来したのです!
撮影は、今年(2015年)の春まで続くそうです。
八戸の浜の「魚」と「人」に会うための長旅です。
田附さんにお会いした時、こんなことをおっしゃっていたのが印象的でした。
「写真を撮るためにそこに行くのではない、そこの人たちに会いに行く。」
「写真を撮るためにそこに行ったら、写真を撮るだけで終わってしまう。」
田附さんが会いに行ったのは、八戸の「魚」と「人」。
カメラを持つ人は、美しいものを求めてどこかに足を運ぶもの・・・と思っていましたが、田附さんは違いました。
写真集「東北」がそうだったように、八戸の浜の人たちのコミュニティの中に足を踏み入れ、地元の人たちとの深い信頼関係を築きながら撮影を続けました。
撮影をするためにそこに行くのではなく、そこにいる人たちに会い、会話をし、時には生活の一部を共にすることにこそ、大きな価値があるのだと思います。
そしてそうすることで撮れた写真は「写真を撮るために撮った写真」とは全く違う次元の、もっともっとディープな部分を写した写真だと言えるでしょう。
魚と人間の対等な関係。
ご縁があって、田附さんと一緒にタコ漁の漁師さんに会いに行く機会がありました。
タコと人間。漁師さんは小さな船に乗り、一人で漁に出ます。
そして、仕掛けておいた網から一匹10キロ・20キロといった巨大なタコを海から引っ張り上げるそうです。
船は、歩くことがままらないほど揺れ、タコも、人間も、生きるために必死になる、とても緊張感のある「タコと人間の出会いの瞬間」です。
そしてタコと人間の船上の戦いの末に、田附さんの目には「タコが諦めたように見えた瞬間があった」のだそうです。
人間がタコを船の上に上げた瞬間、タコは、全身から力が抜けたようにだら〜んとなるのだそうです。
この時、持ち上げたタコは全長170センチほどにもなるとか。
タコと人間の命がけの戦いに勝負がつく瞬間。タコが命を諦めた瞬間です。
田附さんの魚の写真は、まるでポートレートのように格好いいです。まるで何かを訴えているかのよう。
今回の写真展「魚人」では、人々の姿はもちろんのこと、魚の顔や一部分を切り取った写真が大きく展示されました。
田附さんは「個人としての魚を見て欲しい」とおっしゃっていました。
僕は魚を「個人」と捉えることなんて、今まで一度もありませんでした。
スーパーや水族館でしか出会わない、ある意味で「ただの食べ物」みたいな感覚で見ていました。
スーパーに当たり前にある魚。ありがたみもありませんでした。
しかし、田附さんの写真からは、魚も人間と同じように一体一体違って、そこにはちゃんと「命」が宿っている。
そして人間たちは、その命をいただいて生活している・・・。
そういう光景が、八戸の漁港では毎日のように繰り返されているんだ・・・。
と言うことが伝わってきました。
八戸の漁港は、まさに「命と命が交わる場所」です。
そして、魚という存在がいかに大きいものなのか、田附さんの写真からジンジンと伝わってきました。
スーパーから買ってきた魚には必ず人間と出会った瞬間があります。
そして人間に囚われた魚には「命を諦めた瞬間」があるのかもしれません。
そういった意味で、すべての魚には人間と同じストーリー(人生)があるのかもしれません。
アニキの撮影は、春まで続く・・・
八戸の浜は、命と命が交わる場所。
田附さんの写真はとても衝撃的で、私たち八戸市民が知り得なかった八戸の姿を見せてくれました。
八戸の海辺といえば、最近は決まって「種差海岸」が話題に上がります。
もちろん、この美しい景色が続く種差海岸は私たち市民の誇るべき場所ではありますが、
その種差海岸と全く同じ場所に、美しい景色に隠れるようにしていくつもの漁港が点在しています。
八戸の浜をここまで捉えた写真展は、今までになかったかもしれませんね!
2014年春からスタートした田附さんの撮影は、2015年の春まで続きます。
さあ、田附さんは八戸の浜でこれからどんな瞬間に出会い、何を感じ、そして何を捉えるのでしょうか。
私たち八戸市民が知り得なかった八戸の海辺のディープな姿を、田附勝さんが撮り続けています。
写真集が出たら絶対欲しい!(けど、写真集は出るかどうかは、まだわかりません。っていうか、出してください!!)
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