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2022年7月22日金曜日

ネタバレあり:青森おまつり空間展「ともしび」見どころガイド


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8月6日(土)まで八戸酒造北蔵で「祭りは、青森の希望 青森おまつり空間展〜ともしび〜」を開催しています。大正時代に作られた酒蔵に、青森県のお祭りの魅力をたくさん詰め込みました。
この企画展では、南部、津軽、下北の青森県お祭りの要素を組み合わせたさまざまな作品を展示しています。

この記事では、これから来場する方々、今まさに会場にいらっしゃる方に向けて、展示の見どころをわかりやすくご紹介します。この記事を読みながら会場を巡ってみてください。

撮影OK!触るのはNG

会場内は撮影OKです。SNSやブログなどへのアップもOKです。ただ、作品には触れないようにお願いします。また、壊れやすい作品もありますので、ぶつかったりしないように足元や身の回りにご注意ください。お子さんが走り回らないようにご注意いただくようお願いします。



青森、八戸、弘前の祭りを組み合わせたコラボ空間

この企画展は「写真展」ではなく「空間展」と銘打っています。会場を見渡すと、青森ねぶた祭、八戸三社大祭、弘前ねぷたまつりをテーマにした作品が並びます。「写真」「創作ねぶた灯籠」「創作ねぷた絵」「三社大祭の山車人形」を組み合わせた空間で、青森県の祭りがもつさまざまな表情をご覧ください。また、会場の至る所に「八戸えんぶり」の要素も隠れていますので、探してみてください。

青森市民、八戸市民、弘前市民が撮影した

ねぶた、ねぷた、三社大祭の表情

青森ねぶた祭の写真は、自らもハネトや囃子方として青森ねぶた祭に参加する倉内孝充さんの作品です。倉内さんは地元青森を深く愛するアマチュアカメラマン。青森県内でポートレート写真を撮影するなど、精力的に活動しています。



弘前ねぷたまつりは、2人の写真家による作品。
eaglebomさんは福島出身で、長年弘前市に住んでいました。弘前さくらまつりや岩木山を始めとした津軽地方の景色を深く愛し、撮影を続けています。



もう一人、Shintaro Tsushimaさんは「青森の絶景カメラマン」として活動する若手の写真家。対馬さんは現在、弘前市岩木地区地域おこし協力隊としても活動中。本拠地の弘前市をはじめとして、青森県全市町村の「絶景」を追い求めて日夜撮影を続けています。インスタのフォロワーは2万人!



八戸三社大祭の写真は、私mamoによるもの。
私は会社員として働く傍らで、八戸三社大祭の写真を撮影し続けてきました。こうやって写真を並べてみると、山車そのものを撮るよりも、山車を拠り所として多くの人が歓喜に酔いしれる八戸三社大祭の美しさに惚れ込んでいたんだなと思います。



「八戸えんぶり」のねぶたにご注目!

会場脇にある光を放つ灯籠。これは、ねぶた・ねぷたを研究し、創作活動を展開する工藤友哉さんによるもの。工藤さんは、今回の展示に合わせて「八戸えんぶり」をテーマにした「創作ねぶた灯籠」を制作しました。津軽のねぶた・ねぷたの技術で南部のお祭りが描かれるのは、珍しいかもしれませんね!


描かれているのは、八戸市内で活動する「中居林えんぶり組」の舞の様子。扇型の作品は、裏側にも絵が描かれています。


大きな灯籠の裏側にもご注目!人の肌色の部分は電球色、それ以外の部分は蛍光灯色の電球を使用するなど、細かい工夫も。

津軽のねぷた絵で描かれた
「ねぷた」「ねぶた」「三社大祭」

創作ねぶた灯籠の反対側にある巨大な三枚の絵。この絵も工藤さんの作品。
和紙を使い、墨、絵具、ロウを組み合わせて、「ねぷた絵」の技術を用いて描かれています。
高さは2メートル20センチ、横幅はそれぞれ1メートル47センチもあります。




こちらも今回の展示のために描かれたもの。向かって左から、「弘前ねぷたまつり」「青森ねぶた祭」「八戸三社大祭」を描きました。弘前市、青森市、八戸市の市章も描かれています。弘前、青森、八戸の祭りで描かれる人物の顔の違いや、山車の特徴も再現しました。 

ねぷた(弘前)


ねぶた(青森)


三社大祭(八戸)

八戸三社大祭の絵は、鍛冶町附祭若者連の山車人形からヒントを得た源義経の横顔。それぞれの絵に描かれた金魚は、それぞれの祭りの衣装を見に纏っています。半纏には「鍛冶丁」の文字も。


工藤さんの作品は購入できます

工藤さんの作品は、購入することができます。もしご購入を希望の方がいらしたら、会場のスタッフにお声がけください。工藤さんにお繋ぎします。


工藤さんが描かれた小さな絵も見事。実はこの絵、八戸三社大祭の写真展示の中に同じようなねぶたの姿が隠れています。探してみてくださいね。

三社大祭で実際に使われた山車人形

会場内の4か所に展示している5体の大きな人形は、八戸三社大祭の山車で実際に使われたもの。明治時代から130年以上にわたって活動する老舗山車組「鍛冶町附祭若者連(かじちょうつけまつりわかものれん)」が制作したものです。




大きな2体の神楽は三社大祭名物のおがみ神社の「法霊神楽」。お面をかぶった人形は岩手県北上市を中心に伝わる鬼剣舞です。

法霊神楽


鬼剣舞

衣装も含め、すべてが手作りです。武士の後ろには発泡スチロールを駆使して作られた松の木も。会場内の天井に浮遊する魚も鍛冶町の山車で使われたものです。

えんぶり人形にもご注目!

会場内のいろんなところに置かれた小さな人形は八戸の郷土芸能「えんぶり」を題材にした作品。これらのえんぶり人形は、幼い頃から何十年にもわたってえんぶりを見てきたえんぶり人形作家下崎雅之さんによるもの。


えんぶりを舞う場面だけでなく、子供たちが休憩している場面など、何気ない一瞬を形にしたものもあります。子供たちが食べているおにぎりの中をよーく見ると?


今回の展示のために下崎さんが制作した、「陸奥男山」の酒袋。八戸酒造ではもう何十年も酒袋を作っていないそうですが、下崎さんはその昔使われていた酒袋を見事に再現しました。会場内のどこかに展示されています。


そして、八戸酒造の主力ブランドである「陸奥八仙」の裏ラベルの瓶のミニチュアも!本物のように見えますが、親指ほどのサイズです。この瓶は絶対に見えない場所にあえて展示しています。どうしても見たい方は会場のスタッフにお尋ねください


写真家小野昭仁さんによる

内閣総理大臣賞受賞作品「伝説の舞」も!

県南を代表する写真家のお一人、南部町在住の小野昭仁さんの作品「伝説の舞」も会場に特別展示しています。猛吹雪の中で無心で舞うえんぶりの太夫の姿をぜひご覧ください。この作品は絶対に見逃せません。

「ともしび」の文字は南部光隆さんの作品

今回の企画のメインビジュアルに使用させていただいている「ともしび」の文字は、八戸藩南部家16代当主・・・つまり南部のお殿様の末裔の南部光隆さんに手掛けていただきました!


「ともしび」をぜひお楽しみください!

この記事では、「ともしび」の会場に展示している主な作品について解説しました。会場では各お祭りのお囃子がどこからか流れてくることもあります。耳を澄ませて歩くのも良いですね!
お帰りの際はぜひ感想ノートへのご記入をお願いします。






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