八戸えんぶり初日朝の中居林えんぶり組の表情をお届けします
八戸えんぶり初日の2月17日、八戸市長者にある長者山新羅神社には全てのえんぶり組が集まり、早朝7時から奉納を行います。えんぶりの衣装を着た人々がごった返す境内は、各えんぶり組が奏でるお囃子で包まれます。
今回は、八戸えんぶり初日の中居林えんぶり組の皆さんの表情を少しだけお届けします。
当ブログの八戸えんぶり特集2018はまだまだ続きます。えんぶりの写真を楽しみにしている皆さんの中にはツイッターやインスタグラム等のSNSをやっていない方々も多いようですので、これからもブログを通じた発信を継続していきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
賑やかな境内に、引き締まった表情の人々
早朝6時半頃の境内の様子。本当に多くのえんぶり組の人々の姿があります。年々カメラマンも多くなってきました。
境内に集まったえんぶり組の人々は、一列になってひと組ずつ拝殿に向かいます。参道の横でその様子をのんびりと見ていると・・・来ました!中居林えんぶり組の皆さんです。中居林えんぶり組の衣装は紺色と赤が特徴的でとても格好良く、すぐにわかります。
旗持ちに連なって、藤九郎(主役の太夫)から太夫の人々、子供達、囃子方、親方衆と列をなしています。
ほとんどの組の皆さんがそうですが、中居林の皆さんはひときわ引き締まった表情でこの参道をまっすぐと歩きます。
目の前で皆さんが立ち止まりました。その最中の若手の藤九郎さんの横顔。始まりの朝、これから1日に何回も摺りを披露するという過酷な4日間が待っています。気持ちを整えていると言ったところでしょうか。
藤九郎さんがジャンギを鳴らしました。列が動きます。
お囃子を演奏する若い男の子。まっすぐな目線で笛を吹いていますね。
そしてこちらはお囃子の大先輩。えんぶりのことならなんでも知っている えんぶり博士 です。普段はとっても偉い役職についている方も、みんなと同じ気持ちでえんぶりと向き合っています。中居林えんぶり組のお囃子は摺りや祝福芸の美しさと同じように、とても綺麗に揃っています。
お囃子用の篠笛は調律が揃っていないことが多いそうですが、中居林の笛は音程も綺麗に揃っていて、笛の音に芯があります。
太鼓を背負うベテラン太夫さん。太鼓はとても重いと思いますが、腕を組んでまっすぐに進んで行く姿がとても格好良い。
このあと拝殿に向かって行くのですが、拝殿付近は報道陣と写真愛好家でごった返していて大変な状態・・・!神様も一つ一つのえんぶり組をじっくりとご覧になりたいでしょうから、僕はお邪魔しないようにしました。
余談ですが、スピリチュアルな能力のある友人にえんぶりの様子の写真を見せると「確かに神様が遊びに来ているね」と言っていました。ほんとかな〜?って思いましたが、「神様がえんぶりを楽しみにしている」というのです。えんぶりは800年も続く神事。神様も楽しみにされていてもおかしくありません。こうやって豊作を祈る人々の姿を、神様はいつも見てくださっているのですね。。。
ひとつ付け加えると、僕の撮った八戸三社大祭の写真にも、多くのご先祖様たちが遊びに来ている姿が写っていると言っていました。そう考えると、天国に旅立っていった先人たちも、現代を生きる人たちの姿を見守っているのかもしれません。お世話になっている山車組さんにもそういった「スピリチュアル」なエピソードを持った山車組さんがあります。八戸の祭りは「あの世」と繋がっているのかもしれません。と、僕は神様を見たこともないので半信半疑ではありますが。(ご先祖様の幽霊は見たことがあります。)
奉納を終えて、まつりんぐ広場へ
奉納は1時間くらい続くでしょうか。ひとつの組にかかる時間はそれほど長くなりませんが、参加する組がとても多いので時間がかかります。
いつもは元気な子供達も、境内ではちゃんと真剣な表情をしています。大人たちのことをよく見ているのですね。ちょっと感動。そして松の舞のこの男のもだいぶ背が伸びました。
人懐っこくていい子なんですよね。毎年応援しています。
麓のまつりんぐ広場に降りて来ました。お囃子は止むことはありません。自然とお囃子が始まり、広場も賑やかになっていきます。八戸えんぶりの魅力の大半は、この長者山とまつりんぐ広場にあると感じています。近年はカメラマンの姿が増えて来ましたが、奉納や広場の様子は観光化されておらず、地元の人たちの祭りであるということを強く感じさせてくれます。
つまごの名人の大先輩。豆絞りの巻き方が・・・!
えんぶり組の皆さんはここで軽く朝食をとり、ビルが立ち並ぶ中心街での「一斉摺り」へと向かっていきます。
こちらの写真はえんぶり組の皆さんが親睦を深めている様子。えんぶり組の人たちの人間関係に漂う雰囲気はとても清らかな感じがして好きです。上下関係を大切にしつつも、世代を超えて和を重んじる雰囲気があります。
太夫の皆さんが一列に並び、広場でひと摺りしてくれるようです。
ここでの摺りは、中心街や市役所前、お庭えんぶりとは一味違います。なんと言えば良いでしょうか、ステージ上とは違ってえんぶりがとても近く感じられ、ワクワク感が高まって来ます。
さあ、いよいよ八戸えんぶりが始まります。
このなんとも言えない高揚感の中、八戸えんぶりが幕を開けます。いよいよえんぶり組の皆さんが中心街へ向かっていきます・・・・。
当ブログでは毎年「八戸えんぶり特集」のメイン特集として中居林えんぶり組と内丸えんぶり組のふたつの組を取り上げて来ました。
世代を超えてつながりあい、ともに地域の未来を願うお祭りの様子を多くの皆さんに知っていただきたいと思っています。
中居林えんぶり組の記事をまとめましたので、ぜひご覧ください。
なお、今後は塩町えんぶり組も深く取材させていただきたいと考えております。
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