えんぶりを盛り上げる人々の表情をお届けします。
毎年2月に行われる「八戸えんぶり」。
今年は32組ものえんぶり組が参加しました。ざっと数えて1000人近い人たちが”演者”として祭りに参加します。
これほど多くの人たちがおめでたい衣装に身をまとって演じるお祭りは、なかなかないと思います。
えんぶりは、老いも若きも年齢や立場関係なく一緒になって盛り上がる、素晴らしい伝統芸能だと思います。
今回の記事では、今年の八戸えんぶりで出会った人たちの姿をお届けします。
えんぶりで輝くは、市民の姿。
2月17日。
参加するすべてのえんぶり組は、今日この日のために毎晩毎晩練習を重ねてきました。
さあ、、いよいよ八戸えんぶりの開幕です!
800年も前から、この八戸地方で受け継がれてきたえんぶり。
その最前線にいるのが、私たち八戸市民です。
演じるのはみんな、八戸市や近隣町村に住む人たちです。
2月17日の八戸市中心街。朝の狼煙とともにすべてのえんぶり組が舞を披露し始め、4日間の熱いお祭りが幕を開けます。
えんぶりに関わる全ての人が、大きな声で掛け声をかけ、お囃子を鳴らし、大人もこどもも一緒になって日頃の練習の成果を披露します。
その姿は本当に輝いて見えます!
祝福芸を披露するこどもたち。
こどもたちもえんぶりが大好き!一生懸命に演ずる姿は、本当に微笑ましいですね!
こども達にとってえんぶりは、物心がつく前から身近にあったもの。
気がつけば舞うことができるようになっていたという子がほとんどだと思います。
こうやって地域の大人からこどもたちにえんぶりが伝わって、800年も続いてきたんですね。
祝福芸を披露するこども達の表情は、とても可愛らしく、そして自信に満ちています!
本当に輝いていますね!!
太夫のかっこよさは、「視線」
えんぶりといえば、何と言っても鮮やかな烏帽子をかぶった太夫たちです。
太夫の舞は、田植えをする所作からできたと言われているそうですが、その姿は本当にスタイリッシュで格好良い。
僕の個人的な感想ですが、太夫たちの舞は、「伝統的」というより前衛的な印象を受けます。
一つ一つの動作にキレがあって、細部にわたって格好良い、本当にクールな伝統芸能だと思います。
そして、太夫の最も格好良いものの一つが、「視線」
太夫の目に注目すると、一点を見つめて表情一つ変えません。
寒い中、白い息を吐いて舞うその姿は、どこまでも格好良いです。
えんぶりで輝くは、市民の姿。
人から人へ受け継がれてきたえんぶり。えんぶり組の皆さんの表情は、とっても生き生きとして輝いています!!!
800年経った今でも、この地域に住む人たちが情熱を絶やさず、こんなにも多くの人たちがこの伝統芸能を受け継いでいることは、本当に素晴らしいことだと思います。
えんぶりで輝くのは、私たち市民の姿。
輝く姿、これこそ地域の誇り。
その姿を見るたびに、いつも心が打たれます。
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