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2015年9月12日土曜日

山車の細部にまで地域愛と情熱が宿る、鍛冶町附祭若者連の山車。八戸三社大祭2015

鍛冶町附祭若者連の山車をご紹介します。
おそらくこれが今年の八戸三社大祭特集の最後の記事になるかな?
当ブログでは今年、鍛冶町附祭若者連のいろいろな場面を取材させていただきました。
山車の製作現場にお邪魔して、龍の牙になる発泡スチロールを削ったり、亡霊のボサボサの髪の毛になる縄をほどいたり・・・山車作りのいろいろな場面を見てきました。

「三社大祭は見るより参加したほうがずっと楽しい!」
そんなことを感じた、短い夏でした。

ということで、2015年の八戸三社大祭特集の最後の記事は、鍛冶町附祭若者連の山車を(例によって勝手に)紹介していきます。


にくっつらい くらいに格好いい
(憎たらしい程に格好良い)
まずは画面いっぱいに鍛冶町の山車をご覧いただきましょう。
鍛冶町の山車は、山車全体の雰囲気も、山車人形の表情も、色使いも、全てが(僕の中で)完璧!
とてもカメラマン心をくすぐる山車です。

とても表情豊かで、どこから見ても、どこをどう見ても、とてもバランスのとれた山車です。

正直、にくっつらいです。(褒め言葉です。)
にくっつらい。

今年の山車は・・・
「大物浦 怪士知盛(だいもつのうら あやかしとももり)」
平家を倒した源義経は、兄頼朝の不興をかったため摂津(せっつ)の国「大物浦」から西国へ逃げようとしました。ところが船出すると海が荒れて、総大将 平知盛をはじめ、壇ノ浦で命を落とした平家の怨霊たちが出現。義経主従に襲いかかりました。義経一行はこれに応戦し、怨霊を撃退しました。
五番目物(ごばんめもの)の能であり、新歌舞伎十八番としても有名は「船弁慶(ふなべんけい)」のクライマックスの場。中央の平知盛を挟んで、右側の安徳天皇や平家一門が左側の義経一行に襲いかかるダイナミックな山車です。(八戸観光コンベンション協会発行のパンフレットより引用)

こちらが山車絵
親方が、毎年描いているそうです。リアル!
設計図はなく、この絵をもとに山車を作っていくのだとか。すげえ!

そしてこちらが完成した山車

左右対称とはまた異なる、
絶妙で美しいバランス。
鍛冶町の山車は、どこをどう切り取っても「美しい」の一言です。
ひとつひとつの人形の表情や様々な細工の素晴らしさももちろんですが「山車全体がひとつの表情になっている」という印象。


場面の様子がしっかりと見えてくる、物語を大切にした山車ですね!
まるで山車がひとつの大きな舞台のようです。


その舞台の上で、人形が生き生きとした表情で立っています。
左右対称の山車とはまた違った絶妙なバランス。
どこから見ても、物語が見えてきます。

前夜祭や後夜祭の山車の展示では、山車全体が「ひとつの表情」となって目に入ってきます。


山車全体から「自分たちの山車を作る」という図太い姿勢が伺えます。
あえて優等生になる道を選ばず、自分たちの山車をとことん作り込んでいくという姿勢です。

細部まで作り込まれた人形の表情
山車の全体も美しければ、山車人形の一体一体も美しい!
衣装は女性たちが屯所で作り、人形そのものは主に男性たちが作っていきます。
やぱり、三社大祭の山車の主役は「人形」ですね〜♪
鍛冶町の山車は細部までしっかり作り込まれています。

「ぎっ」と睨みを利かせた知盛先輩。怖いっす。こんな人、絶対上司にしたくないっす。
あ、この知盛のボサボサの髪は、ホームセンターなどに売っている黒い縄をほどいて作ったものです。
この中の何十本かは、僕も解くのを手伝いましたっ!楽しかったなぁ。
若かりし頃の笑福亭鶴瓶さんもびっくりのヴォリューム満点な髪の毛。

一体一体の表情にご注目!!
険しい表情の弁慶。口にぐっと力を入れて、眉間にしわを寄せ、堂々とした雰囲気で立っています。
巻物をさっ!と空中に投げた瞬間でしょうか。
巻物が宙を舞った瞬間がとてもリアルに再現されていますね!まるで風が吹いているかのよう。
どうやって作っているんでしょうね?すごいなぁ。

サラサラヘアーの怨霊ちゃんその1
ちょっと奥さん!体に矢が刺さってますよ!やぁ〜ねぇ〜!
痛くないのかしら・・・。苦しそうな表情で、人間に襲いかかっています。
よーく見ると、鎧がとってもリアル。これ、本物なのかな?
作り込みの細かさがハンパないですね!


怨霊ちゃんその2
こちらの怨霊ちゃんもサラサラヘアーですが、険しい表情がイ・ケ・メ・ン♪
この二人の怨霊は兄弟なのかな?そっくりですねぇ♪
サラサラヘアー。きっと良いシャンプーを使っているんでしょうね。後で使ってるシャンプー教えてください。
で、やはり波が荒いせいでしょうか、鎧の肩の部分が風でヒラヒラしている感じも表現されています。
芸が細かい!そして、眉毛が太い!


ガイコツちゃん。
鐘をもってどこ行くの?


三つの技法で作られた波
注目は、様々な素材を使って作られた「波」。
今年の山車は山車全体に豪快に波を配置。
その波で船がぐにゃっと曲がり、亡霊が人間たちに襲いかかっている様子が生き生きと描かれています。
山車全体に配置された波は、竹、発泡スチロール、板の三つの素材を使っているそうです。



立体感のある波は、竹。
立体的で動きのある波。この波はまるでサーフィンの波のようで、本当に動いているように見えます。

組んだ竹に新聞紙を張って、その上から色を塗っています。
とても手間のかかっている作業です。
鍛冶町の長老たちが、早朝から山車小屋で作業をしてきたそうです。お疲れさまです!


溢れてくるような波は、発表スチロール。
山車の随所から溢れている波は、発泡スチロールで作られています。
大きな発泡スチロールの塊を、カッターなどで削って、ヤスリをかけて滑らかにし、
その上から色を塗っているそうです。

そして、板で作られた波。
平らな板で作られた波を人形の後ろなどに配置して、より一層波の表情を豊かにしています。
あら、こちらの怨霊さんはサラサラエアーで、しかも髪がちょっとだけ紫♪オシャレさん★


10ヶ月かけて作り変えられた山車。
山車全体が軽くなり、カラフルになりました。
今年の山車は昨年10月から制作を開始。
山車の土台となる「下台(しただい)」の軽量化を図るためにとても大掛かりな作業を行ったそうです。

そして、山車の側面の彫刻や屋根(?)もより一層カラフルに!

山車の制作は三社大祭前夜祭の前日の7月30日深夜まで続きますから、およそ10カ月にわたって山車を作り続けてきたことになります。
もう、脱帽でございます。

発泡スチロールや木材、ホームセンターにある細かな素材を使ってこんなに豪華な装飾を作ります。
ほんと、すごいなぁ。ウサギちゃんがかわいい。

鍛冶町を取材してわかったこと。
鍛冶町に限らず、八戸三社大祭の山車作りの資金は、
「門付(かどつけ)」という市内や町内を回る活動によって賄われています。
三社大祭の期間中、山車組の人々が市内を廻り、ご祝儀をいただいて、そのお礼にお囃子を披露する。
そんな光景がみられます。


この門付などで集めた資金を使って、山車組が運営されています。
深夜まで及ぶ山車作り、若手メンバーによるお囃子の指導、婦人部のお母さん達による愛情いっぱいのおにぎりやカレーライス・・・・。
山車組の運営には、町内の色々な人が関わります。


山車組は、地域の理解と、山車組の人たちの計り知れない情熱によって運営されているんですね!


そんな、情熱が込められた山車が27台も練り歩く八戸のお祭りって、ものすんごいお祭りだと思います。

そしてお囃子に参加するこどもたちは、そんな大人の姿を見ながら、夏休み最高の思い出を作ります。
そうして少しずつ、心の中にお祭り愛が芽生えていくのだと思います。


今年は鍛冶町に密着して、そういう事をひしひしと感じました。
山車組の運営には、町内の人たちや市民の皆さんの理解が何よりも必要なんですね。



祭りの魅力は、人にあり。
八戸には「八戸えんぶり」という冬のお祭りと、夏の八戸三社大祭があります。
当ブログではこれまで、この二つのお祭りを市民目線で追いかけてきました。
そこで感じたのは、やっぱり祭りは、「人」だなぁ、っていうことです。


美しい山車を作って、多くの人の前で披露する。
おらほの山車を、おらほのこども達が引っ張って、披露する。
なんと誇らしいことでしょうか。

八戸三社大祭で披露される27台の山車、その全てが素晴らしいのは、一台一台の山車から山車組の人たちの情熱がにじみ出てきているから。
山車が誕生するまでのいろんなストーリーが、山車に染み込んでいるから。
お祭りを見る人たちは、山車の美しさに加えて、その情熱に胸が打たれるのだと思います。


そうして、八戸市中心街に醸し出されるお祭りの雰囲気は、とても情熱的で、愛情に満ちています。


「山車組の子供達も、大人も、そして観光客も一つになって、地域愛を共有する。」
八戸三社大祭の美しさは、そこにあると思います。
そして八戸三社大祭が素晴らしいのは、おらほの町内でおらほの山車を作っておらほのこども達が山車を引っ張るところ。
そしておらほの山車を見た人たちが、歓声をあげたり拍手を送ったりして、祭りが盛り上がるところ。
決して観光に特化したカーニバルではなく、「八戸の祭りは地域の祭りだ」ということです。
今年僕は、鍛冶町附祭若者連を取材して、そんなことを感じました。


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最後までお読みいただきありがとうございました♪
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